#シブサラ Interview 渋谷区長が語る! #シブサラに期待すること

渋谷区の飲食店を中心に広がりを見せている#シブサラについて、区はどう見ているのだろうか。#シブサラに寄せる思いと将来に向けて期待することを長谷部健渋谷区長にうかがった。

―#シブサラについてどう思われますか?

長谷部区長ご自身は、野菜を摂れない日は野菜ジュースで補いながら、
毎日350g以上の野菜を摂取されているそう

長谷部区長:1日あたりの野菜摂取量の目標値は350gとされていますが、渋谷区民は7%しかクリアしていません。なかなか実態が伴っていない状況の中、こういう取り組みで「野菜を食べよう!」というムーブメントを作っていただけることはとてもいいことだと思っています。#シブサラのチラシを見ると、肉をのせていたり、チーズを混ぜていたり、どのお店も工夫を凝らしていて、美味しそうなサラダを提供していますよね。こういう流れの中で、サラダが苦手な人もサラダに対する意識が変わって、気がつかないうちに野菜をきちんと摂取できるみたいなことになるといいと思います。

―渋谷からご当地サラダを発信する意義についてはどうお考えですか?

「#シブサラからは渋谷に対する思いが伝わってきます」と長谷部区長

長谷部区長:区長になってから、「いい街ってどういう街?」とよく聞かれるのですが、「一言で言うならシティプライドが集まる街」と答えています。住んでいる人、働いている人、遊びにくる人、いろんな人がその街にプライドを持って集まってくれるような街が「いい街」だと思うんです。人だけではありません。その街らしさを象徴するようなモノやカルチャーもシティプライドにとって大事な要素だと思っています。渋谷は一次産品や工芸品がある街ではないので、#シブサラみたいに企画で工夫して作り上げられたものが、シティプライドの醸成を支えていってくれるのではないでしょうか。

―渋谷区庁舎でも#シブサラを提供しようというお考えはありますか?

「サラダは大好き。子どもたちのために自分で作ることもあります」と
語る長谷部区長のご自宅には家庭菜園があるとか

長谷部区長:渋谷区庁舎には食堂がないんですね。だから、#シブサラを提供するキッチンカーがあったらいいなと思います。近い将来、区役所の前には広場ができることになっていますので、そこに来てくれたら嬉しいですね。今渋谷区にはサラダ専門店が何軒もあって、実は僕もよく利用するのですが、自分の好きな具を組み合わせてオリジナルサラダを作ることができるお店があるんです。そういうスタイルのキッチンカーが区役所前の広場に来てくれたら、結構流行ると思いますよ。あと、話はちょっと変わりますが、渋谷区では区内在住の小中学生を対象に「健康づくりレシピコンテスト」というものを実施していますので、そこで#シブサラをテーマに取り上げるというのもありかなと思います。

―今後、渋谷区として#シブサラにどのようなことを期待されますか?

「#シブサラは、もっと流行って欲しいという一言に尽きますね」と
長谷部区長

長谷部区長: 渋谷の名物といえば、僕が子どもの頃はクレープがあって、今はタピオカなんかがすごく流行っているようですが、同じような感じで#シブサラが流行ってくれるといいなと期待しています。この街は、ファッションだとか、ITだとか、色々な個性やトレンドの発信がありますけど、それはみんな民間の方が作っているもので、その背中を押す役割を担っているのが行政だと考えています。そういう意味では、区としても当然#シブサラの背中を押しますので、どんどん広がって、もっともっと大きなムーブメントになって欲しいですね。この街で流行ると全国で流行る可能性があると思うので、ぜひ盛り上げてくれると嬉しいです。

長谷部 健(はせべ けん):
1972年渋谷区神宮前生まれ。(株)博報堂を退職後、「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトとする原宿表参道発信のゴミ拾いのプロジェクトであるNPO法人green birdを設立。2003年に渋谷区議会議員に初当選。以降、3期連続トップ当選を果たす。2015年渋谷区長に当選。2019年に再選し、現在2期目。

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