サラダ専門店に学ぶ!
お腹いっぱいになるパワーサラダランチの提案方法

サラダと言えば、サイドとして小鉢に入れたもののイメージが強い一方、「パワーサラダ」という新しいタイプのサラダが人気となってきています。大きめのボウルにたっぷりと野菜、フルーツ、たんぱく質素材、トッピングを組み合わせたサラダです。ビタミンだけでなくたんぱく質、ミネラル等も効率よくひと皿で摂取することのできるメニューです。現在は主にサラダ専門店で展開されていますが、実はそのコンセプトはどの飲食店でも提供できる汎用性を持っているのです。

パワーサラダとは?そのコンセプトと実力について

ニューヨーク発祥の「パワーサラダ」は、サラダがサイドではなくメインとなる、これまでの認識を覆すような新しいスタイルの一品です。サラダ一皿だけでお腹いっぱいになり、副菜だと思っていたサラダだけで食事と栄養が取れるということでニューヨークの、とくに女性を中心に人気が広まりました。摂取カロリーが気になる女性にとっては、サラダというヘルシーな語感も人気に大きく貢献しています。ヘルシーでありながらもお腹いっぱいになって、力にもなる、そんなイメージをパワーサラダというメニューから感じることができます。

もちろんメインのターゲットは女性となりますが、ダイエット中の方であれば、男女問わず広い世代をターゲットに展開できます。パワーサラダの魅力の一つと言えるでしょう。

また、手早く食べられるメリットもあります。とくにランチタイムは時間制限があるため手軽に済ませたいというニーズがあります。パワーサラダなら調理の待ち時間も短く、さっと食べる事ができる点も魅力となっています。

さらに、パワーサラダは提供する側にも様々なメリットがあります。まず、調理に特別な食材や技術は必要ありません。現在使っている野菜やフルーツ、そして肉や魚、卵といったたんぱく質とトッピングがあれば作ることができるのです。例えばディナーで提供するようなローストビーフや魚介類などはそのままパワーサラダに流用できます。これまで積み上げてきた店の方向性や雰囲気を壊すことなく、あたらしい形でお客様に提案することができるのです。

そして、厨房の負担も最小限にとどめることができます。オーダーが入った後に事前に準備しておいた食材を大きめのボウルにたっぷりと盛り付けるだけです。業務用のドレッシングや食材などを上手く使えば、準備や仕込みにかかる時間も短縮することができます。この場合、盛り付けに大振りのボウルや深さのあるお皿を使うことがポイントです。予想していたよりも大きな器で提供されれば、サラダだけでお腹いっぱいになるか心配していたお客様も安心できるでしょう。

サラダ専門店に学ぶ!パワーサラダの提供方法と使う食材

人気のパワーサラダを提供するには、まず自分の店の強みを出すことです。パワーサラダなら今までサラダにできなかった肉や魚でも使うことができます。とくに店の看板メニューになっているものなどを流用するといいでしょう。

また、下記のような食材もおすすめです。

サラダに肉を入れることで、ヘルシーでありながら満足感を提供することができるようになります。ローストビーフやグリルチキンなど、ディナーに使用するようなボリュームのある食材がおすすめです。

フルーツ

キウイやグレープフルーツ、リンゴやマンゴーなど、季節のフルーツがふんだんに乗った皿は見た目もおしゃれで女性に好まれるでしょう。大きく切るなど切り方を工夫したり、一部を星型にするなどすれば、写真撮影好きな方に響く仕上がりにすることができます。

豆、五穀、チーズ

健康志向の方には豆や五穀を使ったトッピングがおすすめしやすいです。女性に人気のチーズもプロセスチーズでないものが良いでしょう。たんぱく質を取る事ができる、食物繊維が豊富など、健康面からも説明出来るようにしておけば、お客様にもおすすめしやすくなります。

注目を浴びている食材

業務用の食材や、スーパーフードなどを使うレシピもオススメです。 ここでは「フムス」と「キヌア」をご紹介します。

ギリシャやトルコなどの伝統料理である「フムス」はひよこ豆を使ったペースト状の食材です。栄養価が高く、冷凍ができるのでロスが少なくて役に立つでしょう。業務用食材の調理済みひよこ豆(ガルバンゾ)を使用すれば、さらに手軽に調理できます。

そして今注目なのが「キヌア」という食材です。キヌアは南米の高地で生える穀物で、その栄養価の素晴らしさに注目が集まっているのです。プチプチとした食感はサラダのアクセントとしても魅力的です。常温で保存ができますので、こちらもロスが少なく使いやすい食材と言えます。

これらの食材を使えば、サラダ専門店のようなパワーサラダを提供することができます。新しい食材に注目するだけでなく、すでに使用している食材、例えばカクテルに使うフルーツやおつまみに使う食材をかけ合わせることで無限の組み合わせが生まれるでしょう。

新しいワードとドレッシングを使ってハートをキャッチしよう

メニュー名も大切なポイントです。例えば「パワーサラダ」ではなく「大盛りサラダボウル」としてしまったら、オーダー数は伸び悩むのではないでしょうか。「パワーサラダ」という新しいメニュー名と大きなボウルに山盛りに盛り付けるというスタイルだからこそ、注目を集めることができるのです。

また、ドレッシングも工夫することができます。シンプルなオイル&ビネガーなど定番のドレッシングに加えて、フルーツビネガーを使ったものやクリーミータイプなど、目新しいものをそろえてお客様に選んでいただけば、専門店のようにカスタマイズを楽しむことができます。ドレッシングは業務用がかなり充実しているので、多種類を準備しても仕込みの負担を減らすことができます。

《 キユーピーのパワーサラダレシピはこちらから 》


まとめ

暑さの厳しくなってくるこれからの季節、パワーサラダは人気のメニューとなれるでしょう。 店の看板メニューを流用したり、新規のお客様の目に留まるなど、多くのメリットを店に与えてくれるはずです。 ぜひ新メニューとして検討してはいかがでしょうか?

2017/07/28時点