食パンがもっとおいしくなる!
基本のサンドイッチ講座
レシピ監修
フードコーディネーター ナガタユイさん
食品メーカーでのメニュー開発、食材専門店での商品開発、企画運営に携わった後、フードコーディネーターとして独立。サンドイッチを中心に、パンのある食卓の提案を続けている。著書に「サンドイッチの発想と組み立て」、「卵とパンの組み立て方」(いずれも誠文堂新光社)、「フレンチトーストとパン料理」(河出書房新社)等。
サンドイッチ作りに悩んだ時、一番に見直したいのが食パンの定番サンドイッチです。
まずは定番の組み合わせを丁寧に。
ひとつひとつの工程の意味、組み合わせの根拠を見極めながら組み立ててみましょう。
シンプルな組み合わせだからこそ、ひと手間でグンとおいしく生まれ変わります。
1. パンの厚さと生地の種類
サンドイッチのパンの厚さは一定ではありません。食材によってパンの厚さを変えてベストバランスを見つけましょう。繊細で上品な味わいを目指す場合は薄く、しっかり味の食材を合わせる場合は厚めに、またプレーンな白い食パンにするか、全粒粉や胚芽入りの茶色い食パンにするか 、そのまま使うか、トーストして使うかによっても印象が大きく変わります。
2. ベースの下塗り
食パンのサンドイッチには バターかマヨネーズを塗りましょう。
バターを使う時は必ず常温に戻します。
パンの表面に油膜を作ることで 食材の水分移行を防ぎながらパンと食材をしっかりと接着させます。バターは食塩不使用が基本。塩分は足すことはできても引くことはできません。有塩バターを使う場合は食材やソースの塩分が重なった時のバランスも考慮して上手に使いましょう。マヨネーズと相性の良い食材の場合はマヨネーズを使うとおいしさが引き立ちます。ポテトサラダ、かぼちゃサラダ等、練りサラダ系の場合は下塗りなしで、そのままパンに塗ることもできます。
3. 野菜の下ごしらえ
レタス等の葉物野菜は丁寧に洗浄し サラダスピナーで水切り後、さらにペーパータオルで余分な水分を押さえ取ってからはさみます。
きゅうりはスライサーを使って均一に切ると仕上がりがきれいです。そのままでもビネガーと塩、ペパーでマリネしても良いでしょう。他の具材との組み合わせによって使い分けましょう。
4. 調味料とソースの役割
野菜には塩やこしょうで下味を付けると、素材そのものの味わいが活きてきます。
サンドイッチのソースはマヨネーズの他、具材に合わせてトマトソース、マスタード等を組み合わせてオリジナリティをだすのも〇。
5. 食材をはさむ順番
パンにベースの下塗りをしても、水分の多い野菜やソースをそのままはさむとパンにしみ込んでしまいます。
複数の具材を合わせる場合はパンに直接水分の多い食材を接触させないようにはさむのがポイントです。
6. 食材の並べ方
食材をはさむ時には、カットした時の断面をイメージ しながら並べ方や順番を考えましょう。
例えばきゅうりのスライス。折角きれいに並べても、カットする位置によっては見え方が大きく変わります。
キユーピー㈱制作 ナガタユイさん監修
サンドイッチプラスより引用
2022/10/12時点